隠退牧師の徒然記<550>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<550>
2020年9月14日「ひと風呂浴びては元気になり」


聖書の言葉
エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。この回廊には、病気の人、身体の不自由な人が大勢横たわっていた。
ヨハネによる福音書5章1節~)


9月も半ばとなり、次第に涼しくなってきていることは確かである。それでも日中の暑さは続いている。電車の中は冷房が効いて、かなり過ごしやすくなっている。しかし、中には滴り落ちる汗をいつまでも拭っている人がいる。この暑い中でもスーツを着て、幼稚園の行き帰りをしている。そんな姿に、「暑いでしょ!」と声をかけてくださるのであるが、本人は暑いとも感じていない。汗等が出ていないのである。高齢になると汗も出なくなるのかな。汗が出ないものだから、最近はあまりお風呂も入らない。もっともシャワーくらいは浴びているが。寒くなれば温かいお湯につかるのも楽しみでもあるが、今はお風呂には、めったに入らない。最近のそんな自分を示されながら、つい昔のことが思われるのである。
若い頃はお風呂好きであった。それもサウナと共にはいるのである。前任の教会に勤めていた頃、周辺にはいろいろなお風呂屋さんがあった。健康センターとか、スーパー銭湯とかいろいろなお風呂屋さんがあり、家族とも出かけたし、教会学校のお泊り会があり、子どもたちと共にそれらの銭湯に行ったのであった。しかし、近くのお風呂屋さんに入っていると結構知り合いがいるもので、「エンチョウ センセー」なんて大きな声で呼ばれることもある。園児が来ていたのである。なるべく知人と合わない方が良いと思うようになる。それで月二回は遠方のお風呂屋さんを利用していた。月に一度は八王子の刑務所に出かける。教誨師の務めがあり、受刑者の皆さんにキリスト教のお話をするのである。1時間くらいで終わるので、帰りは途中にあるお風呂屋さんによる。サウナもあれば、プールや運動施設もある。
現在の地に住むようになった時、以前のようにお風呂屋さんがあまりない。何度か行ったお風呂屋さんもあるが、今は行っていない。娘の羊子がバルセロナに住んでいるので、何度か滞在している。すぐそばにスーパー銭湯がある。メトロポリタンという名称でサウナや運動施設もある。そこは水着で入るので男女が一緒に入るのである。湯船にはいろいろな噴流があり、一通り浴びると体が楽になる。楽しいお風呂屋さんであった。スーパー銭湯ローマ帝国時代からあり、どこの国でもお風呂の楽しさは変わらないのである。その意味でも日本の温泉は、やはり行ってみたいと思う。温泉と共にプールも楽しい思い出がある。マレーシアのクアラルンプールで教会の牧師を三ヶ月務めたが、牧師館がコンドミニアムのマンションの中にあり、そこには大きなプールがあった。三ヶ月の滞在で、私は一度しか泳がなかったが、連れ合いのスミさんは、ほとんど毎日プールに入っていたのである。お風呂と言い、プールと言い、浴びるということは癒しになるのである。
ひと風呂浴びて、もう少し頑張ってみるか、そんな思いを持っているのであるが…。

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バルセロナのサウナ。メトロポリタンとの名称。
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娘の羊子はいつも利用しており、この日はスミさんと共に。
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マレーシア滞在中、楽しんでいたプール。
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連れ合いのスミさんは、ほとんど毎日楽しんでいた。

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