隠退牧師の徒然記<607>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<607>
2021年10月18日「秋のお便りを喜びながら」

聖書の言葉
もし確信と希望に満ちた誇りとを持ち続けるならば、わたしたちこそ神の家なのです。
ヘブライ人への手紙3章6節)


10月も半ばを迎えており、もはや秋たけなわなのである。テレビにしても新聞にしても秋のお便りを欠くことがない。紅葉のお便りが北から届けられており、きれいな秋の色どりを楽しませてくれている。我が家も、つい先ごろは彼岸花でにぎわっていた。これで庭の花もお終いなのかと思っていたら、何やら黄色い花が咲いている。夏には雑草を刈ること二度三であったが、何の植物かわからなかったので、ひたすら伸びているのでそのままにしていた。ただ伸びているだけなので刈り取ろうかと思っていたら、黄色い花を咲かせているのである。今はつゆ草と共に庭を彩る存在なのである。後は秋の雑草を興味深く見つめている。雑草も春夏秋冬いろいろと変わる。今は猫じゃらし等でにぎわっている。ひところはドクダミ草、いわゆる十字架草でにぎわったのであるが。そんな庭を見つめながら秋の深まりを感じている。
今は、静かになった日々の生活を喜んでいるのである。実は数軒離れているが家の解体工事が行われていた。お住まいであった方は、もちろん存じ上げていたのであるが、ご家族の皆さんが順次逝去され、家は解体されることになったのである。解体の重機がやってきて、瞬く間に壊していくのであるが、コンクリートを壊す音も激しく、一日中騒音のうちに過ごしていたのである。約二週間も続いたであろうか、ようやく解体が終わり、今はきれいな更地になっている。いずれは新しい家が建つのであろう。広々とした更地をしみじみと見つめながら、我が家の解体工事に思いを馳せるのであった。
今住んでいる家が造られたのは2006年である。その前年の秋頃であったと思うが、新聞と共に配布された広告に家の建築があった。出来上がっているいくつかの建物サンプルを見る。実際に見学もできるというのである。それも比較的近場なので行ってみることにしたのであった。丁度、スペイン在住の娘の羊子が一時帰国しており、連れ合いのスミさんと共に出かけたのであった。その頃、勤めの職務も退任することが示されており、いずれは実家に住むことを思っていたのである。その実家も築60年も経ており、建て替えを示されていたのである。そんな思いがあるので見学する気になったのであった。話がトントン拍子に進められることになり契約に至ったのである。おそらくその年の暮れには解体されたと思う。しかし、解体の現場を見なかったので、どのようにして解体されたのか、知る由もない。昔の家なので、鉄骨やコンクリートはあまり使われていなかったと思うが、やはり解体工事でご近所に迷惑をかけたのであろう。
今は静かな谷間と思われる中に建てられている我が家で喜びつつ過ごしている。日々、鳥の声を聞き、リスの電線渡りを、目を細めながら見つめているのであった。

f:id:noburahamu2:20211018080729j:plain
今は、こんな花も咲いていて。
f:id:noburahamu2:20211018080841j:plain
秋の雑草も楽しいもので。猫じゃらしとか…。
f:id:noburahamu2:20211018092253p:plain
昔の家、築60年も経ているので。
f:id:noburahamu2:20211018092406p:plain
解体して、更地にする。

noburahamu2.hatenadiary.org