隠退牧師の徒然記<657>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<657>
2022年10月3日「あっという間の5年間」

聖書の言葉
誇る必要があるなら、わたしの弱さにかかわる事柄を誇りましょう。主イエスの父である神は、わたしが偽りを言ってないことをご存じです。(コリントの信徒への手紙<二>11章30節)

昔のことを思い出しては書き残していること、自己満足なのであるが、どなたかが参考にされるとしたら、意味があるのだろう。1979年9月に神奈川県にある教会の牧師、関係する幼稚園の園長に就任するが、最初の5年間に、あれもこれもと手を付けてやり遂げているのだから、自分ながら、よくやったなあと振り返っている。就任早々に教会墓地建設に踏み切る。そして1982年には完成している。幼稚園ではホールの階段に滑り台を設置したり、そして図書館を建設したりしている。1984年には完成しているのである。これらのことは並行して進めたと思うが、もう一つ取り組んだことがあった。それは35周年記念事業である。教会の記念事業は、多くの場合、50年とか100年を経た教会が開催するものである。しかし、この教会は30周年を計画し、また記念誌を発行する予定であった。教会設立以来、お導きの神様に感謝をささげたかったのである。ところがその30年を迎えたとき、今迄の牧師が退任することになる。6月には退任、そして9月には新牧師を迎えたのである。このように牧師の異動があったので、予定していた30年事業はできなかったのである。折角、準備していたのであり、先延ばしでも感謝のときを持ちたいということで、35周年を目指すことになったのである。35周年には記念礼拝、祝会、記念誌発行に取り組むことになっている。従って、就任と共に35周年の準備があった。前記したように就任と同時に墓地の建設、図書館の建設等に取り組み、そして35周年事業であるから、目の回るような忙しさではなかったのではないか。
教会創立35周年記念礼拝は1984年8月5日に行われた。特別な日とするのではなく、日曜日の礼拝を兼ねての記念礼拝であった。当日は18年間務めた前任の牧師に記念説教をいただく。そして、礼拝後は教会の玄関前で、道路越しに記念撮影、その後は幼稚園ホールで祝会を開いたのであった。記念事業として教会創立35周年記念誌が発行される。赴任したばかりの牧師が、何もかも認識不足ながら、とにかく35年を総括したのであるから、今から思えば、たいした器であると評価している。35周年記念誌には冒頭に「大塚平安教会創立35周年に寄せて」と題して、当時は日本基督教団の教務教師であったフェリス女子学院中学・高校の校長であった気仙三一先生にご執筆いただいている。そして、やはり歴史の証言が必要であり、大矢幸男さん、井上フサ子さん、角田敏太郎さん、北村宣道さん等にご執筆いただいている。いずれの皆さんは、今は天におられる方々である。天におられる方と言えば、記念誌に執筆されている幾人の皆さんも然り。そして、記念誌の表紙の絵を描いて下さった小室誠一さんも天の方になっている。皆さんは教会の歴史を証しされ、今も資料として参考にさせていただいているのである。そして、この「35周年記念誌」は後に発行される「50周年記念誌」、「60周年記念誌」、「70周年記念誌」の土台となるのである。そして、さらに幼稚園の「25周年記念誌」発行へとつながってくのである。これらのことを示されると、就任して5年間でやってのけたどなたかに、「よくやったね」と言っているのであるが…。

教会創立35周年記念誌
就任早々に歴史を書いているのだから…。

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