隠退牧師の徒然記<661>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)時<661>
2022年10月31日「信仰を励ます取り組みであるので」

聖書の言葉
あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタールを塗りなさい。箱舟の長さを300アンマ、幅を50アンマ、高さを30アンマにしなさい。
(創世記6章14節) 注・1アンマ=45センチ

1979年9月に教会の牧師、幼稚園の園長に就任するが、すぐに1980年代となる。この80年代を顧みる。次々といろいろな事業に取り組んでおり、今更ながら驚いているのである。1982年には教会の墓地の建設に携わり、設計から建設まで任せられ完成している。84年には幼稚園の図書館の建設、教会の創立35周年記念式及び「35周年記念誌」の発行、87年には幼稚園の25周年記念式及び「25周年記念誌」の発行を行っている。そして、最後は1989年であるが、教会は創立40周年を迎えている。35周年の記念式を執行したばかりなので、特に記念式なるものは行わなかったが礼拝堂の改築を行ったのである。このころでも、そろそろ新しい教会の建設が計画されており、いろいろと検討されていた。しかし、いろいろな課題をクリアするには、まだ先のことでもあった。それで新会堂ではなく現在の礼拝堂の改修を行うことにしたのである。改修の内容は次の通りである。①礼拝堂講壇横の小部屋を撤去する。②教師会室及び台所を増築する。③集会室及び台所が礼拝堂とワンフロア―になるようにする。④トイレを増築し、男女別にする。⑤礼拝堂前方左、講壇右、礼拝堂正面入り口左右に出入り口を造る。⑥エアコンを付ける。⑦建物周囲及び屋根の塗装をする。これらの改修と共に礼拝堂の聖壇の改修が行われている。今迄は、正面は白い壁であり、十字架を掲げていた。改修聖壇は白い壁ではなく、ごつごつとしたクロス張りとしている。これは荒野を意味しており、その荒野に12本の柱が建てられ、その中心に梯子が置かれている。そして梯子の上に十字架を掲げたのである。もっとも12本の柱と梯子の柱を共用してしまったので、柱は10本しか見えない。それはそれで十戒の意味としても示されてくる。12本の柱は主の12人のお弟子さん達でもあり、12部族の人々でもあった。梯子は、ヤコブの示しでもある。ヤコブが旅の途上、天に届く梯子を示され、天使たちが上り下りしているさまを示される。ヤコブは「天の門」として記念としたのであった。結局、この聖壇が2015年の新会堂建設まで信仰の励ましになるのである。どこかの牧師さんが、大塚平安教会の聖壇は、大工さんが梯子を忘れていった、とジョークであるが。この1989年の40周年記念事業には、もう一つ大きな取り組みがあった。今迄はリードオルガンであるが、電子オルガンを導入したのである。「アールボーンDS26」という機種である。そのオルガンは今でも使用されている。ゆくゆくはパイプオルガンを設置したいと祈っているのであるが。
このほかにもいろいろなことに取り組んでいるが、割愛しておこう。いろいろな取り組みは、後に発行される「創立50周年記念誌」に記載されている。1980年代に取り組んだ事業を顧みた。事業も必要なことであるが、それぞれの歩みこそ大切なことであり、こころに止めたいと思っている。

大工さんに聖壇を造ってもらうにつけ、見本を作る。
そして完成した聖壇。

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