隠退牧師の徒然記<546>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<546>
2020年8月17日「やはり涼しくなりまして」


聖書の言葉
五羽の雀が二アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、神がお忘れになるようなことはない。それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。
ルカによる福音書12章6-7節)


久しぶりに床屋さんに行く。確か6月の始めに行ったので二ヶ月半ぶりとなる。最近は二ヶ月置きが普通となっている。若い頃は毎月床屋さんに行っていたが、今は、やはり毛が伸びなくなるのであろう。しかし、80歳を過ぎても床屋さんに行くほどであるので、喜ばなければならない。三ヶ月も髪の毛を切らなかったこともある。さすがに頭の髪の毛が気になるのであった。その時はスペイン・バルセロナに滞在しているときである。娘がバルセロナに滞在しているので連れ合いや二番目の娘と共に赴く。約二ヶ月滞在したのである。2011年のことである、そのときは、初めて外国に滞在することでもあったので、あまり身辺については気がまわらなかった。髪の毛も気にしないで出かけてしまったのである。滞在しているうちにも髪の毛が気になり始める。なにしろ、もう二ヶ月以上は床屋さんに行ってないことになる。バルセロナにも、もちろん散髪屋さんがある。その散髪屋さんの中には、店先に「五ユーロ」と書いている。当時は一ユーロ100円くらいであったので、500円ということである。我が家の家族の者たちは、口をそろえて「行くように」と言う。しかし、外国の床屋さんにはいく気にはならなく、帰国してから床屋さんに行ったときは三ヶ月も経ていた。その後、数回はバルセロナに滞在しているが、そのときには、行く前に床屋さんに行き、なるべく短く刈ってもらったもので、バルセロナの床屋さんには行く機会がないのである。一度は経験しておけばよいのにと思っているのである。
その思いは実現することになる。2013年には三ヶ月間、マレーシアのクアラルンプールに滞在している。そこにある日本人教会のボランティア牧師として赴いたのである。そのときには、行く前に床屋さんに行くことなく、現地で経験するつもりであった。連れ合いが美容院に行くというので、一緒についていき、その美容院で髪の毛を切ってもらったのである。どこの国で髪の毛を切ってもらっても、同じということである。髪の毛を短く切ってもらうのであるから、それでよいのである。それでいて、床屋さんを変えたくなるのは、関わっている時間、床屋さんのおしゃべり等が判断となる。現在、二ヶ月置きに行っている床屋さんは、一時間くらいで処理してくれるし、終わりまでおしゃべりはない。まことにありがたい床屋さんなのである。こちらにお願いする前のいくつかの床屋さんは、2時間もかけるところもあり、終始話しかけてくる床屋さんもおられた。それで、いくつかの床屋さんを巡り歩いた結果、今の床屋さんにお願いしているのである。間もなく90歳になるとか。いつ行ってもお客さんがいないので、すぐにしてもらう。その意味でもこの床屋さんに行くのが楽しみになり、早く髪の毛が伸びないかと思ったりして…。

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マレーシア・クアラルンプールの美容院を利用するスミさん。
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ついでにこの美容院で散髪をしてもらう。
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バルセロナの街並み。商店は店名を掲げてはいないので、何の店かわからない。

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