隠退牧師の徒然記<693>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<693>
2023年6月12日「常夏の国の礼拝」

聖書の言葉
彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、太陽も、どのような暑さも、彼らを襲うことはない。小羊が彼らの牧者となり、命の水の泉へ導く。(ヨハネの黙示録7章16-17節)

ヨーロッパにはいろいろな形で日本人が居住している。日本人のクリスチャンの人たちは、やはり母国語で礼拝をささげたいのである。スペインのバルセロナマドリッドにおける日本語で聖書を読む会については前記したが、マレーシアにおける日本人のキリスト教の人たちを報告しておこう。2013年3月から6月まで、マレーシア・クアラルンプール日本語集会のボランティア牧師として赴く。話が決まったのは、2012年10月からスペイン・バルセロナに滞在していたが、その留守中の自宅に日本基督教団の世界宣教委員会の方から連絡がある。私どもの子供が応対し、バルセロナの私たちに連絡してよこしたのである。すぐに世界宣教委員会に電話する。マレーシアの日本語集会にいつ赴いてくれるかと言うことであった。このお話については以前から連絡されていた。マレーシアの日本語集会のボランティア牧師に赴くことについてであり、当初はお断りしたのである。しかし、連れ合いが赴くことを勧めてくれたので、承諾の連絡をしておいたのである。しかし、いつからなのかは決めていなかった。その日程を決めるために世界宣教委員会が連絡をされたのである。委員会の希望は12月からか、それとも3月からかと言うことであった。この時点ではバルセロナにいるので12月からでは無理がある。それで3月からにしたのであった。バルセロナには二ヵ月滞在であり、年が明けてから赴くことにしたのである。
マレーシア・クアラルンプール日本語集会は、今まで専任の牧師が牧会をしていたが、高齢になったので隠退したのである。それで、専任の牧師が決まるまで日本基督教団の隠退牧師にボランティアとして来てもらいたいということにしたのである。任期は三ヶ月である。この期間はパスポートの許容期間なのである。従って、三ヶ月ごとにいろいろな牧師が赴くことになったのである。私の場合は五番目のボランティア牧師であった。マレーシアは赤道直下にあり、常夏の国でもある。出発の時は3月であったので、長袖の服であったが、現地は常夏なのである。しかし、湿気がないので、蒸し暑いということではない。長袖でも暑さは感じないのである。毎日、お昼頃になると雷が鳴り始め、スコールと言い、土砂降りの雨となる約1時間で止み、また暑さが戻る。スコールのおかげで埃っぽい道路はきれいになるという訳である。
集会は現地のキリスト兄弟団の教会で、その教会の集会室を借りて礼拝をささげている。そのため集会は午後4時からである。約20名の人たちの出席である。集会に出席の人たちは特別ビザで生活している人たち、また営業で短期間滞在している人たちである。営業の人たちはこの集会を知り、家族ごと出席しているのである。特別ビザの人たちも、日本に行き来しているので、半固定的と言うのであろうか。礼拝以外にも週日には婦人会の集会がある。そのためいろいろな場所に行くことができて町を知ることができたのである。滞在中、バルセロナに滞在している娘の羊子も来ることになり、ピアノのリサイタルを開いたりするのであった。日曜日の集会は夕刻でもあったので、礼拝後は皆さんで食事処に出かけることが常であり、楽しいひと時であった。

マレーシア・クアラルンプールの日本語集会
マレーシアの牧師館。このコンドミニアムの中に。

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