隠退牧師の徒然記<718>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<718>
2023年12月4日「外国の地で聖書に向かう ③ 」

聖書の言葉
「まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝をする者を求めておられるからだ。」(ヨハネによる福音書4章23節)


外国の地で聖書による神様のみ言葉を取り次いだことを記しているが、今回は前回と同じようにスペインの地であるが、今回はバルセロナではなくマドリッドである。日本の3月11日の東北関東大震災がおきて、我々もスペイン旅行を躊躇したのであるが、計画を実行する。実行したことで、このスペインの皆さんが日本の大震災を覚え、復興のためにお祈りしていることを示される。その表れがコンサート等を開き、見舞金を得ることであった。すでにバルセロナでも復興支援コンサートが開かれており、羊子もいくつかの支援復興コンサートに臨んでいる。スペインの首都マドリッドでも開かれることになった。マドリッドには祥永さん・フェルナンドさんご夫妻がおられ、このご夫婦がマドリット日本語で聖書を読む会を開いているので、娘の羊子がそのお二人に連絡を取り、復興支援コンサートの開催となったのである。そのコンサートはマドリッドにあるインマヌエルバプテスト教会である。スペインはほとんどがカトリック教会であるが、それでもいくつかのプロテスタント教会がある。実は当日の前はブルゴスという町にいた。そこでもコンサートが開かれたのである。そして12時頃の電車に乗り、午後2時頃にマドリットにつき、タクシーでご夫妻マ家に行く、コンサートは夜の8時からである。時間的にも余裕があり、コンサートに臨むことができた。そして、私たち四人であるがご夫妻宅に泊めていただくことになる。そして、翌日は日曜日であり、ご夫妻宅でマドリッド日本語で聖書を読む会の礼拝がささげられることになった。礼拝には祥永さん、フェルナンドさん、そして80歳になる婦人、この方はヴァイオリンの先生である、さらに営業で滞在している青年、そして私たち4人の家族、全部で8名が礼拝をささげたのであった。祥永さんが、出席される方が、特に罪の問題について聖書の教えを求めておられるので、お示しいただきたいと言われる。それで、創世記3章に示される人間の罪にいたる経緯のお話をする。翌日は月曜日であるが、聖書の集いが開かれる。フェルナンドさんは公務員としてのお勤めがあり、お出かけである。出席されたのは、昨日の礼拝でも罪の問題を求めたご婦人と祥永さんと私達4人の家族である。昨日の続きであるが、アダムさんとエバさんの示しをお話したのであった。出席者については、いつもは他にも数人出席されているという。ところが、その日曜日はデモが行われたためだと言われる。マドリッドではプロテスタントの存在が公に認められてなく、いくつかの教会の申請をしても認められない。そこでプロテスタントの教会の皆さんがデモで存在を訴えたということである。プロテスタントの集いはいくつかあるが、なかなか存在が認められないようである。バルセロナに戻り、羊子の知り合いの神父さんに、バルセロナでもプロテスタントの締め付けがあるのかと聞いてみる。そんなことはありませんということであった。マドリッドプロテスタントの存在を認めないのは、ほんの一部のようである、スペイン全体がそのような姿勢ではないということである。外国における信仰に生きる一面を示された思いである。

スペインのブルゴスからマドリッドへ電車の旅
マドリッド日本語で聖書を読む会

noburahamu2.hatenadiary.org