隠退牧師の徒然記<717>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<717>
2023年11月27日「外国の地で聖書に向かう ② 」

聖書の言葉
「まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝をする者を求めておられるからだ。」(ヨハネによる福音書4章23節)

外国の地で聖書による神様のみ言葉を取り次いだむこと、聖地旅行でのシナイ山頂が最初である。1995年12月である。それからは外国には縁遠いのであるが、牧師を退任することで再び外国の地でみ言葉を取り次ぐのであった。2011年である。2010年3月に長年勤めた大塚平安教会の牧師を70歳にして退任することになる。退任したら、バルセロナでピアノの演奏活動をしている娘の羊子のもとに行くことが願いであった。しかし、退任するや、4月からは横浜本牧教会の代務者を勤めることになる。その年の9月までである。そしてその後にバルセロナに赴こうかと思うものの、いくつかの予定が入り、その年は不可能になる。そして次年の2011年4月4日からいよいよバルセロナ行きが決まったのである。ところが2011年3月11日に東北関東大震災が起きる。そういう中で、外国旅行をして良いものかと迷うのである。しかし、旅券も求めてあるし、予定も決められているので、計画を実行することになる。連れ合いのスミさんと二番目の娘の星子と三人で赴くことになったのである。当初はスイス航空のフライトであった。日本の全日空より安いからである。ところが予定日の前日に旅行社から連絡が入り、スイス航空のフライトはキャンセルが多く、そのためフライトはキャンセルになったので、他の航空会社のフライトを紹介してくれたのである。その変更を、良く考えもせず了解してしまうのは、変更の飛行機は全日空であったからである。そのフライトはドイツのフランクフルトで乗り換えなのであるが、1時間しかなかった。全日空のフライトが少し時間を要したので、乗り換えができず、4時間も待ってバルセロナに向かったのであった。このようなトラブルがあったが、なんとかバルセロナに着き、滞在が始まったのであった。バルセロナ日本語で聖書を読む会があり、その集いでみ言葉を取り次ぐこと二回である。中心になって集会を開いている人が、あらかじめ説教の依頼をされていたので、日本にいるときから準備をしている。集会は二回とも娘の羊子の家で行う。いつも6、7人の皆さんが集う。必ずしもクリスチャンではない人も。またカトリックの信仰を持つ人もおられる。バルセロナでは教会と言えばカトリック教会である。もちろんプロテスタントの教会があるが多くはない。在住する皆さんはカトリック教会に出席するのであるが、やはり日本語で礼拝をささげたいのである。バルセロナの集会は月に一度である。2012年にも訪れたが、その時は会場は娘の家ではなく、中心になって集会を担っている方の家で行うようになっていた。その頃は、猫アレルギーの方が出席されるようになり、羊子の家には二匹の猫、四匹のミニピンシャの犬がいたのである。そのため羊子の家では集会を開かないようになった。2014年にもバルセロナを訪れたが、その時はカトリック教会のミサで奨励を行っている。娘の羊子に通訳をしてもらいながら、スペインの皆さんとミサをささげたことは、忘れられない出来事であった。

バルセロナ日本語で聖書を読む会で説教をする。
カトリック教会で神父さんと共にミサを司る

noburahamu2.hatenadiary.org