隠退牧師の徒然記<556>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<556>
2020年10月27日「電車に乗って…」


聖書の言葉
主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。主はわたしを青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせてくださる。(詩編23編1-3節)


今になって電車に乗って執務に向かうこと、考えてもみなかったことでもある。幼稚園の園長を務めるようになり、今は横浜のはずれ金沢区六浦から、神奈川県も県央といわれる伊勢原まで通っている。電車に乗ること約1時間30分、歩くこと30分、計2時間かけていくことになる。一日に4時間も通勤に費やしているのである。昔、中学生や高校生の頃も電車で通っていた。中学は地元の学校に行けばよかったのに私立中学に行くことになる。高校もやはり電車通いである。しかし、示された進路、教会の牧師を務めるようになると、教会の中に牧師の住宅があるので、通勤ということはない。牧師の務めと共に幼稚園の園長を務めることになるが、その幼稚園も教会の隣にあり、自分の家にいながら仕事をしているみたいであった。教会を長く務めると役職も増えてくるもので、神奈川教区の総会議長になるや、牧師の就任式、教会献堂式、創立記念日等、それぞれの教会に出かける。就任式は総会議長が司るからである。その頃、神奈川教区には105の教会・伝道所があった。横浜地区、川崎・鶴見地区、東湘南地区、西湘南地区、湘北地区があり、神奈川県下のいろいろな場所に建つ教会を訪れたものである。副議長2年、総会議長4年、結局6年間はいろいろな教会を訪ねたのであった。多くの場合、電車で行き来したと思う。そのような職務が終わるや日本基督教団の職務を担うようになる。日本基督教団には1700の教会・伝道所があり、その教団の中心となるの総会議長、副議長、書記なのである。その書記に選任され、一期2年であり、それが4期も選ばれ、8年間務めることになったのである。今度は日本の全国にある教会を訪ねることになる。毎年5月になると、日本基督教団にある17の教区が総会を開催する。その総会に三役が分かれて訪問するのである。札幌、盛岡、仙台、大宮、西東京、名古屋、山梨、高松、大阪、岡山、出雲、福岡等にある教会をお訪ねしたものである。飛行機も結構利用したが、時間を要しても電車を利用することが多かった。それらの諸都市を訪ねながらも、総会が終わればすぐに帰宅するので、ほとんど観光はしなかった。それが今になって、しきりに出かけたくなっている。幼稚園の執務ということで、一日4時間もかけて電車を利用していることもあり、乗り物の楽しさを思い出したのであろう。気の向くままに、電車に乗って、あちらこちらに行ってみようか、と思っているのであるが…。
昨年の秋、スペイン・バルセロナに在住の羊子家族が一時帰国する。仙台や岡山でピアノのコンサートを開かせていただくためである。その頃は孫の義也君は2歳半であり、長旅の電車を喜んだのであった。電車に乗って、どこかに出かけるのは楽しいのである。昨年まではそんな楽しさがあったのてあるが。今年は、新型コロナウィルス感染予防のために出かけられないのである。昔のお出かけをしきりに思い出しているでのであった。

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乗り物のおもちゃが大好きで、電車や自動車で遊んでいる孫の義也君。
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一時帰国して母親の羊子と共に岡山に行き、新幹線に乗っていっぱい喜ぶ。

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