隠退牧師の徒然記<635>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<635>
2022年5月2日「旅の空を楽しみつつ」

聖書の言葉
主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福する。」(創世記12章1-2節)


楽しい5月の始めとなる。いうまでもなくゴールデンウィークである。どこに行こうか、悩んでいたのは数年前であり、今は計画もできないのである。しかし、今年は緩和されて、観光地にしても、田舎にしても「来るな、来るな」の声はない。むしろ、再び誘致が始まっているのである。自粛しながらも、結構お出かけになる皆さんであろう。我が家も子ども達がまだ家にいるころ、この連休には楽しい旅行をしたものである。今は、いろいろな思い出を楽しんでいるのである。子ども達が独立して家を出た後は夫婦で旅を楽しんでもいる。しかし、職務柄、二人で家を留守にするわけにはいかない。どちらかが留守番をしていないと、皆さんとの対応ができなくなるのである。2002年からの8年間、一人で全国を巡っていた。だいたい4月の終わりから5月の始めにかけて、いろいろなところに出向いていたのである。2002年から日本基督教団の総会書記の職務を担うようになる。教団の三役の一人になったのである。毎年、4月下旬から5月の上旬にかけて教区総会が開催される。日本基督教団は全国を17教区に区切っている。それぞれの教区がこの時期に総会を開催する。その総会に教団の三役が訪問する。ほとんど同じ時期に開催されるので、三役が分担してそれぞれの教区に赴く。総幹事を含めて4人で分担するが、だいたい一人で4教区は訪問することになる。沖縄には赴くことができなかったが、北海教区から九州教区等を訪問していた。各地に赴くものの、会議に出席するのであり、会議が終わればすぐに帰途につく。観光どころではない。二日または三日も教会や幼稚園を留守にしているのである。一刻も早く帰らなければならないのである。それでも飛行機や電車の合間を縫って、ちょっと覗いてもいる。北海道は札幌の街を、東北の仙台では青葉城を、また西の方では出雲大社等、ほんのちょっとだけ覗いたのであった。それでも楽しい思い出として残っているのである。
日本の各地を経めぐったが、外国にはそれほど訪れることもなかった。娘がスペイン・バルセロナでピアノの演奏活動をしているので、今までに半年くらいの期間、訪問し滞在している。それまでは韓国、エジプト、イスラエルくらいの外国の旅でもあった。バルセロナに滞在するうちにも、娘の羊子がフランスやイタリアに連れて行ってくれた。パリでは三大美術館、オランジュリー、オルセー、ルーブル美術館を見学、そしてパリの有名どころも。イタリアはローマ、バチカンフィレンツェ等を訪れている。いろいろな国々、名所等を訪ねているが、最近、思うことは、今住んでいるところが一番良いところであるということだ。「住めば都」との言い方もあるが、我が家の環境は「住めば天国」というわけである。車は行き止まりであるので、近所の皆さんの車だけの音であり、一日中小鳥の鳴き声を耳にし、リスの電線渡りを楽しみつつ、静かな一角に身を置き喜んでいるのである。

閑静で、日々、小鳥の声を聞きながら…。

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