隠退牧師の徒然記<604>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<604>
2021年9月27日「もう、そんなに…」

聖書の言葉
夜をつかさどる月と星を造った方に感謝せよ。いつくしみはとこしえに。
詩編136編9節)


前任の大塚平安教会が「創立70周年記念誌」を発行したので送ってくださった。大塚平安教会が創立70周年を迎えたのは2019年である。記念の時なので「記念誌」の発行を準備したのであるが、いろいろな事情が重なり、2021年になってしまったが、この度の発行を喜びたい。大塚平安教会の70周年を導入として記したのは、別の記念日を記しておきたかったからである。「創立70周年記念誌」については、改めて記すことにする。
実は、娘の羊子がスペイン在住20年になる。それを記念して9月25日には記念コンサートを開いたのであった。大勢の皆さんがご来場くださり、記念のコンサートを祝福してくださったということである。スペイン在住20年と聞き、思わず「もう、そんなに…」と口ずさんだのであった。スペインに渡り、マーシャル音楽院で学ぶことになり、アリシア・デ・ラローチャ先生のもとで薫陶をいただくことになったのである。それはそれは厳しいレッスンであったようである。その厳しさをしっかりといただいたゆえに、ラローチャ先生の愛弟子とさえいわれるようになる。2009年9月25日、一時帰国した羊子は海老名文化会館でリサイタルを開催した。多くの皆さんに喜んでいただいたのであるが、その時、恩師のラローチャ先生が召天されたのであった。その訃報を知ったのはリサイタルが終わってからであり、もしリサイタルの始まる前に訃報を知ったら、演奏に臨めなかったと述懐している。
今ではスペインを始め、いくつかの国で演奏しているが、ラローチャ先生の薫陶を受けた存在として、多くの人々が演奏を評価してくださっているのである。すでに三つのCDを発行していることについては、以前のブログでも紹介している。スペイン在住20年を記念して、この度、四つ目のCDをリリースしたのであった。そのジャケットには母親、鈴木スミさんの筆字が示されている。この度のCDは羊子自身が作曲したものであり、20年を顧みつつ楽譜に記録したと述べている。それらのことはそれぞれの曲にコメントを付けている通りである。この度のCDには12曲が収められている。いずれ送られてくるであろう。皆さんにもぜひ拝聴していただきたいと願っている。
 作曲した「月の涙」は、このように紹介している。
「羊子の人生に大きな文化的影響を及ぼした、日本とスペインという二国の音楽が融合した曲。羊子は月を見上げる時、両親を思い出し、遠く離れて過ごしていることを寂しく思う。何時間か前に日本の夜空で輝いていたこの月を、もしかしたら両親も見ていたかもしれない。そして、月が彼らの想いを、スペインの夜空の下にいる娘まで届けてくれることを願っていたかもしれない。」スペイン在住20周年と多くの皆さんに喜ばれていることを祝したい。

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この度、リリースしたCD。
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この度のCDは自作曲であり、スペイン在住20周年を記念している。
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パロキアの教会でスペイン在住20周年記念コンサート。
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パロキアの教会よりスペイン在住20年記念を贈られる。

noburahamu2.hatenadiary.org