隠退牧師の徒然記<633>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<633>
2022年4月18「春の息吹と共に」

聖書の言葉
わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。(ヨハネによる福音書11章25-26節)


まだ5月のゴールデンウイークではないが、今年は4月17日からお休みに入るところがある。「イースター休暇」と言われる。もちろん日本の国ではない。欧米の国では、特にキリスト教の国では4月17日がイースターなので、一週間くらいのお休みとなるのである。学校も企業もお休みなので、旅行に出かけたりするようである。日本にはそのようなお休みがないが、今は、皆さんの思いは5月のゴールデンウィークであろう。もっとも日本は感染予防が今でも厳しいので、自粛が求められている。スペイン・バルセロナは感染予防が緩和されており、コロナは風邪と同等の扱いになっているとか。
そのような中で日本の教会はイースターを迎えている。イースターとはイエス・キリスト復活の日である。前週の日曜日にイエス・キリストは都のエルサレムに入る。十字架に架けられるという受難を受け止めているのである。そして15日の金曜日には十字架に架けられ埋葬されるのである。しかし、三日目の日曜日には復活し、順次弟子たち、そして人々に復活を示すのであった。このイエス・キリストの復活をお祝いするのがキリスト教である。ところがイースター、復活祭は毎年異なる日なのである。クリスマスは12月25日と決まっているが、イースター、復活祭は決まった日ではない。今年は4月17日であり、昨年は4月4日であった。クリスマスは12月25日としているが、必ずしもこの日が誕生日としているのではない。2000年も昔のことで、いつ誕生したのかは定かではない。しかし、出現していることは確かなので、12月25日を出現日としているのである。誕生日と理解されている方もあるが、それはそれで間違いではない。同じようにイースターも出現日を一定にすればよかったと思うのであるが、異なる日に設定されているのである。どのように決められるのか。「春分の日の後の日曜日を迎え、その日から最初の満月の次の日曜日」をイースター、復活祭と定めるようになったのである。従って、春分の日と満月の関係で決まるということなのである。そのように設定すると3月中にイースターを迎えることもある。2024年は3月31日、2027年は3月28日である。やはりイースターは4月に迎えた方が、春の息吹と共にすべての復活を示されるのである。新しい出発の意味でも。
イースターイエス・キリストの復活日であり、新しい希望が与えられて歩み始めるのである。このイースターには「イースターエッグ」を贈る習慣もある。ゆで卵をきれいに包装し、カードを付けていただくとき、新しい希望が導かれるのである。卵からはヒヨコが生まれてくること、イエス・キリストが墓から復活することとが重なるからである。いただいた卵はゆで卵であり、早めに食べたほうが良いのであるが、きれいにラッピングされたイースターエッグであり、いつまでも飾っていたりして。

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今年のイースターエッグ。今年もスミさんが作り。
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大塚平安教会時代は150個のイースターエッグを作っていた。

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