隠退牧師の徒然記<648>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<648>
2022年8月1日「いろいろとつくりかえながら」

聖書の言葉
「わたしたちの神の助けによってこの工事がなされたのだということを悟ったのである。」
旧約聖書ネヘミヤ記6章16節

夏休みと言っても学校関係の皆さんのことであり、一般には夏であっても、いつもの通りの歩みなのである。しかし、日本は8月の中頃はお盆休みがあり、おまけをつけて長く休めるので、里帰りや旅行に赴くことになる。唯一のお楽しみでもある。しかし、この数年は感染予防のためでもあり、むしろ田舎の実家の方が、里帰りを拒否していたのである。今年は感染が拡大していても行動制限をしないので、再び民族の大移動となるのである。まあ、あまり機会もない家族との触れ合いを大事にしたいのである。
いろいろな夏の動きがあるが、夏休みを利用して、建築や修繕に携わってきたことが思い出される。長い間幼稚園の職務を担ってきたが、毎年ことではあるが、夏休みはいろいろな修繕の期間であった。30年務めた幼稚園の時代は、平屋の建物を改築修繕したり、その後、その平屋を解体して二階建ての園舎にしたり、図書館を造ったり、いずれも夏休み中の作業であった。そんなことをして30年間、修繕した園舎に親しみを持ちながら歩んできたのである。園舎のどこを歩いても、いろいろな思い出が詰め込まれているのである。忘れられない思いである。夏休みになったので、先生達には自分の教室は責任をもって清掃しておくよう申し伝える。ところが、先生たちも、結構大変なこともある。教室の天井には二機の扇風機が設置されており、脚立に乗って清掃するのはきついのである。清掃そのものは簡単であるにしても、天井に設置されているので、取り扱いに注意する必要がある。一人の先生は、お父さんを連れてきて、扇風機の清掃をしているのである。やはり、危険な作業でもあるので、業者に発注すべきであったと反省したのであった。その思い出が忘れられないので、退職してその先生にお会いするたびに扇風機のお話をするのであった。
夏休みになり、その夏休みにはいろいろな修繕を思い出しているのは、その修繕の園舎がなくなるので、未練がましく思い出しているのである。在任中も新しい園舎にするべく官公庁、防衛庁等を駆け回ったのである。園舎を建て替える時、この地域は飛行機の騒音被害があるので、建て替えの時には防衛庁が援助してくれるのである。しかし、この場所には道路計画路線が引かれており、計画が進められなかったのである。その状況のまま退任したのであるが、新しい方向か導かれてくる。幼稚園の隣地を取得することが出来、園舎を建設できるようになったのであった。そのため、今までの園舎を取り壊すことになったのであった。その取り壊しが、この夏休みに行われるという。
本来なら取り壊しの前に訪れてもみたかった。何しろ30年も慣れ親しんだぬくもりがある。教会を新しくするので、取り壊しの前にたたずんだことがある。しかし、今回はいろいろな事情があってお別れが出来なかったが、新しい歩みをお祝いすることにしよう。

改築前の幼稚園。半分は平屋であり。
その後、改築して二階建てに。

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