隠退牧師の徒然記<677>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)時<677>
2023年2月20日「もう少し2月を示されて」

聖書の言葉
すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。(コリントの信徒への手紙<二>12章9節)

2月は特別なことはないので、今までは逃げ月のままであったが、前回も記したが、今は2月は大事な日があるということで、見直しているのである。教会関係としては2月11日を建国記念の日ではなく、「信教の自由を守る2・11」として覚えるようになっている。そして、翌日の2月12日は孫の誕生日であり、喜ばしい日なのである。ところが、さらにうれしい日があることを付け足しておく。2月14日である。この日、知人から贈り物が届けられた。開けてみるとチョコレートであった。なんで贈られたのか、しばらく考え込んでいたが、バレンタインデーであることを忘れていたのである。その知人からは毎年のように贈られている。私たち夫婦のために贈ってくださっているのである。まことにありがたいことでもある。現役時代をつい思い出してしまう。教会では婦人会の皆さんがこの日になるとそれぞれチョコレートをくださっていた。それと共に幼稚園の皆さんからのプレゼントもあった。先生たちが合同で下さったこともあるが、個人的に密かに下さる方もあった。圧巻なのは幼稚園のお友達からのプレゼントなのである。男の子も女の子も、順次、密かに、園長室にやってきてはチョコレートをプレゼントしてくれるのだ。それもほとんどは一個の小さいチョコレートでもある。それでも結構な量にもなり、もって帰っては家族でいただくのであった。現役を退任することによって、皆さんからのプレゼントはなくなる。しかし、隠退してもなお贈ってくださる方がおられるのである。まことにありがたいことである。
2月14日楽しい日になっているのであるが、この日になると忘れられない方々を思い出すのである。一人は1986年2月14日に召天された井馬栄さんである。1979年に私が教会に赴任したころは、この方は現役であり、海上保安庁の長官としてお勤めであった。その後、退任されてからは教会員として熱心に教会の礼拝に出席するようになった。若い頃は日野原重明さんと教会で共に過ごされたと言われている。礼拝が終わると、その場に立ち上がり、最近示された聖書の言葉として、浪浪と読み上げるのである。礼拝が終わったので帰ろうとする皆さんも、思わず足を止めて聖書の言葉に耳を傾けるのであった。いつも牧師の健康を気遣って下さり、青竹踏みや竹枕等を作ってくださっていた。竹枕は細竹を細かく輪切りにして枕に入れるのである。頭のために良いとか。しかし、痛くて寝られるものではない。同じく2月14日に亡くなった方は2005年になるが、笠倉祐一郎さんである。この方の息子さんが若干21歳で亡くなり、その証しについては、今までも紹介している。祐一郎さんは息子さんを天に送ってからは熱心な教会員となり、教会や幼稚園のためにお働き下さったのである。
出会った皆さんを思い起こすのであるが、現実の存在をうれしく思っている。最近では、孫の義也が幼稚園で交通安全の指導をいただいている写真が送られてきた。幼稚園の園長を在任中、交通安全教室を開いたものだが、どこの国も子ども達の安全教育は変わらない。

バルセロナの孫の義也が、幼稚園で交通安全の指導をいただいている。
何処の国でも同じような経験をするもので。
女性のお巡りさんからお話を聞いて。
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