隠退牧師の徒然記<715>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日~)<715>
2023年11月13日「いろいろな出会いを喜びつつ」

聖書の言葉
その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたとき、フィリポに出会って、「わたしに従いなさい」と言われた。(ヨハネによる福音書1章43節)


このところ、子どもの教会に関わることどもを記してきた。いつまでも昔のことを思い出して書き続けける思いはないのであるが、もう少しだけ記しておこう。今回は大人の皆さんとの関りである。どこの教会も婦人の皆さんが多く、教会を支えていることは共通したことである。実際、1979年に大塚平安教会に赴任した時、教会の玄関で出迎えてくださったのは婦人会の皆さんであった。男性の皆さんはお勤めがあることなので、週日に到着したこともあり、婦人の皆さんがお迎えくださったのであった。以後、婦人会の皆さんのご活躍に励まされながらのお勤めが始まる。いろいろな活動を示されるが、何よりも家庭集会がある。毎週木曜日に開催される。第一木曜日は海老名地区、第二木曜日は座間地区、第三木曜日は教会周辺地区、第四木曜日は綾瀬深谷地区である。第五木曜日の場合は相鉄沿線横浜地区であった。赴任当初はそれこそ毎週の木曜日は家庭集会に赴いていたのである。しかし、時を経るうちにもご家庭を開放される方が少なくなり、必ずしも毎週ではなくなったのである。いつもは10時30分から開催される。木曜日は8時30分から社会福祉法人綾瀬ホームの礼拝が行われる。利用者の皆さんとの礼拝、職員の皆さんとの礼拝があり、9時30分には終わるのであるが、帰宅するや家庭集会に向かうのであった。教会周辺地区以外の家庭集会は結構時間を要するのである。家庭集会では聖書のお話しに続いて皆さんとの懇談が良い学びにもなっていた。そして集会が終わるとお昼時でもあり、食事が出される。それがいつもご馳走でありがたいのであるが、家庭を提供される方がおもてなしをしてくださるので、かなり負担にもなっているようであった。それで、ある家庭集会では、集会後の食事はないことにする。簡単なお茶程度にしたのである。一時は他の家庭集会も同じ方向にしたのであるが、いつの間にか昼食が出るようになり、出席の皆さんもご持参くださるので、心身共に満たされる状況にもなるのであった。第四木曜日は家庭集会の後、午後2時から八王子医療刑務所教誨の職務があるので、車に乗ること1時間である。午前中は集会続きで、お昼はご馳走をいただき、その状態で車を運転していると睡魔がおとずれる。睡魔と戦いながら運転することもあり、車を停めてしばし寝ることもあった。家庭集会と言えばいろいろと思い出されるが、もう一つ忘れられないことがある。2013年3月から三ヶ月であるがマレーシア・クアラルンプール日本語教会のボランティア牧師として赴いた。礼拝説教で勤めていた教会や幼稚園のことなどもお話したのであった。するとある方が、小さい頃、家庭集会に出席していたと言われるのである。赴任したころ一人の婦人が幼稚園児くらいのお子さんと共に出席されていたのである。そのお子さんの上の兄弟たちはドレーパ記念幼稚園に入っていたのであるが、本人は幼稚園には行きたくないということで、母親と共に家庭集会に出席していたのである。その彼が勤めの関係でマレーシアにいたのである。おそらく30年ぶりの再会であろう。家庭集会の不思議な出会いなのである。その他にもお恵みの出会いが数々あるのであるが…。
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